11月 13
Z34カムシャフト開発2
こんにちは、畑仲です。
サーキットコンセプト様のZ34のその後、Blogになかなかアップしていなかったのですが作業は合間を見ながら進めています。
カムを外すのにはVVELのアクチュエーターを外す必要があるのですが、なぜか分解すると再使用不可となります。イニシャルの位置がずれてしまうとの事で、調整するための治具がないかららしいのですが、1つ¥3万以上します。2個必要です^^;。
こいつです。
いろいろ考えて、元の位置に組めるように工夫してみましたが、組み付けてみてうまく動くのを期待して、先に進みます。
とりあえず、アクチュエーターを外したので、カムを外す前にVVELを動かした時のバルブリフトと作用角を測定してみました。
かなり力が加わるので、固定用の分度器のプレート作って測定してみました。最初に簡単に加工できるのでアルミの板で作ったら、曲がってしまいましたw。写真の分度器は鉄です。
次は、バルブスプリングを外して、上死点時のピストンとのクリアランスを測りました。これを測っておかないと、どれだけVVEL動かしていいか判断付きませんからね。
なぜこんな事をしているのかと言うと、VVELをコントロールするECUのデーターにリミッター(VVELの角度を規制している)が、有るのです。データーなので書き換えてしまえば、動くようになると思いますが、バルブとピストンが当たってしまうかも?知れません。
えい!やっちゃえ!!という度胸は有りませんw。エンジンがオシャカになりますから^^;。なので実際どこまで大丈夫なのか確認しているのです。新しい機構なので、良く分からないと言うのもあり、ビビッているのですw。他メーカーさんのようにタイミングベルトが切れてもバルブとピストンは当たらないなんて構造(仕様)なら問題ないのですがね。
次に、ヘッドを外して、燃焼室容積測定です。ピストンを作る場合に、圧縮比設定するのに必要になります。
そして、これが試作のEXカムシャフト(272-11.0)です。出来立てほやほや。
EXのバルブタイミングは固定なのでどうしようかと考えています。カムスプロケットが小さいので、スライドスプロケットは難しいのです。ノックピンの穴の位置を変えられるようなスプロケットがいいのかな?と思っています。
現在試作ピストンを待っている状態です。この後、ピストン出来上がるまでに、ヘッド単体でVVELをフルストロークさせた場合のDATAを取ります。エンジンに組み付けた状態だとバルブ曲げてしまうかもですからフルストロークの測定ができません。VVELの角度とリフト、作用角を調べておけば、バルブタイミングを変えた時も、中心角をあてはめて考えれば、いけそうです。たくさんプロットするDATAが必要になりますが^^;。EXECLでDATA作っていけば後々いろいろ便利に使えると思うので、頑張ろうw。
そうして試作のハイコンプピストンが出来たら、そのピストンでバルブのクリアランスを確認して、組立となります。
コメント(2)関連記事
2 Responses to “Z34カムシャフト開発2”
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これはこれは畑仲所長
昨日は、大変ありがとうございました。
過分なるおはからい、いつもいつも痛み入ります。
弊社のサイトですら世界からお問い合わせが来るくらいですから
JUNからのこういう情報発信は世界中を駆け巡りますね。
引き続きよろしくお願いいたします。
いつもお世話になっております。リアルでお話ししているので、こちらのコメントにお返事するのを忘れていました^^;。
引き続き、いろいろ調べていきます。
よろしくお願いします。