2月 12
メタルの摩耗、の続き
こんにちは。まだまだ寒い日が続きますがみなさんいかがお過ごしでしょうか。インフルエンザ非常警戒中の担当Aです。
前回に引き続き「メタル」ネタです。
前回は、油膜切れで金属同士が接触してメタルが摩耗するというところまでお話ししました。
さて、メタルが摩耗するとどうなるのでしょうか。
まず、異音が発生します。
コンロッドメタル摩耗の場合「カンカン」とか、「コンコン」とか、エンジン回転によって打音がするようになります。
異音が発生した時点で、既にメタルの摩耗がかなり進んでいますので、
クランクシャフト、コンロッドが使い物にならない可能性があります。
さらに、「異音上等!」とばかりに突き進むと恐ろしい結果が待っています。
もしくは、サーキット走行中など、高負荷、高回転で走行中は異音発生から一気に次のステップ、最終局面を迎える場合があります。
コンロッドメタル焼き付きの終着点は「足が出る」状態ですね。
ここで言う「足」とは、コンロッドのことです。
焼き付いたメタルはコンロッドに大きな負担を与え、ロッド部分が耐えきれずに折れてしまいます。
折れたコンロッドはクランクシャフトに回されながらあらぬ方向に向かい、
シリンダーブロックに大穴を開けて出てきます。
こんな感じに。
ひどいですね。
こうなると、クランク、ピストン、コンロッド、シリンダーブロック、場合によってはシリンダーヘッドも終了です。
簡単に言うとエンジン全損なわけです。
メタルトラブルを防ぐ第一歩はエンジンオイル管理です。
古いオイルを使わない
エンジンにあったオイルを使用する
油温を上げすぎない
他にも色々ありますが、少なくともこれだけはきっちりと守って下さいね。
間違っても、ターボエンジンに省燃費の超低粘度オイルなんか使っちゃダメですよ。
ではまた。
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