8月 9
良くも悪くも、電スロ
休日は高速道路1000円!お盆期間中は平日でも1000円!!
私も先日、休暇中に関越自動車道を利用して新潟まで行って参りました!
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休日でもお盆期間中でもないので通常料金でしたが・・・・。
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狭山日高インターから圏央道を経由して六日町インターまで約170km。
平日ということもあり車の流れは順調です。
日頃から高速道路を走るときはだるい、いやいや、燃費向上の為「オートクルーズ」を使用しています。
私、担当Aのマイカーはホンダの某低床ミニバンなのですが、
電スロとATの絶妙な制御で、実にスムーズで、かつ低燃費なクルーズを行ってくれます。
関越トンネル前後の山岳地帯でもまるで問題なし。快適快適。
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・・・でもない。残念ながら。
マイカーのオートクルーズには「前車追尾機能」は付いていないのです。
オプション設定が高かったのと、「どうせこんな物使わないさ」と思ってたもので・・・・。
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一定の速度で走っていると、当然他の車に接近することも多くて、
よほどまわりの状況に恵まれてない限り、オートクルーズを解除するか、設定速度を変更しなくてはなりません。
こんなとき前車との距離を保ってくれる追尾機能があれば。
つけときゃよかったミリ波レーダー。
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ところで、
時折追い越し車線を走ったりしながらなるべくオートクルーズを解除しないように走っていると、
他の車の車速変動が実に気になります。
ちょっとした登り勾配なのにどんどん失速して。
こういう車がたくさん走っているんだから、渋滞するのもわかる気がします。
お願いですからちゃんとアクセル踏んで下さい。
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この「オートクルーズ」機能は、スロットルを電子制御としたことによって進化した技術の一つですが、
電スロを使った制御は他にもたくさんありますね。
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これはごく普通の機械式スロットルです。
特別なことはなんにもできません。
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これはサブスロットル付きの、言ってみれば半電子スロットル。
メインのスロットルはワイヤーで開閉、サブスロットルは電子制御で、
トラクションコントロールや、スロットルの「非線形制御」などの機能があるものもあります。
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これが電子スロットル。
スロットルワイヤーはもちろんありません。コンピュータ制御で開閉されます。
オートクルーズ機能や、トラクションコントロール、アイドリング制御など、色々な機能があります。
レブリミットやスピードリミットをスロットルで行う車もあります。
スロットルの開閉特性もコンピュータ制御なので設定は自由自在です。
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スロットルバルブの開閉特性は機械式のものでも変更は可能です。
写真の機械式スロットルのようにほぼ線形特性、
つまりアクセルペダル踏み込み量に対するスロットルバルブ開度の変化量が直線的になっているものもあれば
スロットルドラム(ワイヤーがかかっている所です)の形状や、リンクの追加などで
開度特性を非線形にしてあるものもあります。
この場合の非線形とは、アクセルペダル踏み込み量が少ないときはスロットル開度の変化量を少なめにして
微妙なアクセルコントロールを可能にし、トルク変動を少なくしてマイルドな操作が可能になるようにしてあります。
簡単に言うとアクセルを少し踏み込んだ時のレスポンスを鈍くしているのです。
主に排気量が大きく、低回転のトルクが大きなエンジンに採用されていました。
ペダル踏み込み量が大きいときはスロットルはグイと開くようになっています。
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サブスロットル付きの半電子スロットルでも同様の制御が入っているものがあります。
メインスロットルを開いてもサブスロットルが開かなければエンジンの吸入空気量は増えませんから、
これを利用して非線形特性を与えているのです。
さらに「ガバッ」と全開にしたいのに、サブスロットルが「ジワッ」と開くようになっていたり。
スポーツ走行にはあまり向きませんね。
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完全電子制御スロットルではECU制御ですから設定は自由自在で、
スロットル特性次第で「擬似的な」エンジン特性の「味付け」が可能です。
アクセルペダル踏み込み量よりもスロットル開度を大きくなるように設定すれば、
ドライバーの意図したよりもエンジンはトルクを発生しますから、
エンジンのレスポンスが「良くなったような」気にさせることが可能なのです。
アクセルを半分ぐらいしか踏んでいないのにスロットルが全開!車はフル加速!
みたいな。
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逆に、床にめり込むほどアクセルを踏んでも、スロットルが30%しか開かないようにすれば、
安全運転、低燃費走行が可能!ストレスは全開!
みたいな。
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これをうまく?利用したのがスバルのSI-DRIVEです。
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各モードの設定については賛否両論あるでしょうが、
個人的な好みに合わせることも可能です。
当社のECU(GRB用)では「ダイレクト感を出し、違和感をなくす」方向でセッティングし直しています。
Sモードの「まったりし過ぎだよ。もうちょっと何とかならないの」感を解消し
S#モードの「スロットル開きすぎだよ。アクセル抜いてるのに減速しないじゃん」感を解決して、
より、ドライバーの意図がスロットルに伝わりやすい特性にしました。
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GRBのSI-DRIVEに不満がある方、
一度ご相談下さい。
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ちなみに・・・・
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スロットルの特性をいくらいじっても、
エンジンそのものの「レスポンス」を変えることはできませんので、
あしからず。
コメント(2)関連記事
2 Responses to “良くも悪くも、電スロ”
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電子制御スロットルといえば、チューニングする上での邪魔者くらいにしか
考えてませんでしたが、うまく扱えばいろんな可能性があるんですね。
もはやチューニングと電子機器の扱いは切り離せなくなってるようです。
扱える者と扱えない者の差は、どんどん開くばかりでなかなか大変ですね。
コメントありがとうございます。
アクセルペダルというのはドライバーからの要求をエンジンに伝える唯一の手段なので、こいつに「ドライバーの意志以外の何か」が影響を与えているの電スロは上手に扱わないと大きなネックになる可能性があります。
これからは「スロットル特性」などもエンジンの重要なセッティング項目の一つになるのでしょうね。
なにせエンジン特性はそのままに、体感性能を上げることが出来るのですから。