7月, 2016の履歴
メタルクリアランス測定
いつもお世話になっております。畑仲です。
今日のお題は昨日の続きでメタルクリアランス測定、調整です。
当社の場合は良くマニュアルに載っているプラスチゲージと言う物を使いません。好みの問題と言うか個人的な感覚で、特にコンロッドのオイルクリアランス測る場合とかでは、締め付けするときにコンロッド自体にも力が掛かるのでゲージを余計に潰してしまうような気がします(^_^;)。メインメタルではそういうことは無いのでしょうが。
袋には0.0005 inchごとの幅が印刷されているので、0.0127mmの測定ができますね。アメリカから来ているのでメトリックでない事も今一好きになれない理由かも。インチとかフィートとか計算面倒ですw。
当社ではマイクロメーターでクランクのジャーナル径を測り、シリンダーゲージで0点を合わせて、その差を読みます(^。^)。慣れているせいもありこの方が簡単です。
もちろん測定するときはマニュアルにしたがって締め付けしています。締め付けトルクが変ると、ハウジングの真円が出なくなってしまします。締めすぎるとつぶれれて縦方向が狭くなるし、緩いとつぶれ足らなくて横が方向が狭くなります。
これはブロックのクランクハウジングをラインボーリングする時やコンロッドのハウジング内径を加工するときに予め規定トルクで締め付けてからボーリングしている為です。
今日はブロックとクランクの勘合マークで予め頼んでおいたメタルを組んでクリアランス確認しましたが、メインメタルの1ヶ所だけ0.02くらい広かったのでメタルを1サイズ厚いものに変えます。
基準値内ですが、狭いところと広いところが有ると、広いところのオイル流量が多くなって、狭いところのオイル流量が減ってしまうように思いますので。基準値が±0.02mmとすると、0.04mmの幅がありますが、なるべく狭いなら狭いほうに合わせていくとか、広いなら広い方で統一しています。
基準値内ならokという事にしちゃうと、流れ作業で組むのと変らないですから(^_^)v
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D付ボーリング&ホーニング
いつもお世話になっております。畑仲です。
エンジンオーバーホールの続きです(^。^)。
D付ボーリングとは、当社で行っている加工です。シリンダーヘッドの代わりのアルミ製のダミープレートを規定トルクで締め付けてから、シリンダーの内径をボーリングします。
特にアルミブロックはヘッドボルトを締めると、シリンダーが歪みますので、歪んだ状態でボーリングしておけば、ヘッドを組んだ運転状態では真円に近くなってピストンクリアランスが正確になります。
なので、シリンダーが加工から上がってきて組みつけのときにクリアランスを測ると、少し楕円になっています。
当社ではシリンダーのクリアランスを各気筒ごとに、スカート方向に上部、中間、下部と、ピン方にも上部、中間、下部と合計6ヵ所測定します。
そうするとヘッドボルト締めていない状態なので、上部が縦横の寸法が変わって楕円になっています。そして下に下がって測定すると楕円ではなくなります。今回は3/100のクリアランスなので、上部はスカート方向は2/100でピン方向は4/100でした。平均を取ると3/100なので問題ないようです。運転状態ではキッチリ3/100でクリアランス取れるでしょう。
これの重要な点は、ボーリング時と同じ締め付けで組むということです。通常は純正ボルトでマニュアルと同じ締め付けで問題無いのですが、加工時は純正ボルトで、組み込むときに強化ボルトに変更してしまうなど・・・やばいです。鉄のブロックではそれほど酷くはないと思いますが、アルミブロックで強化ボルトを使うとかなり大きく歪みますので、ピストンの当たりがおかしくなります。是非注意してください。加工の発注時には是非使用条件を詳しくお伝えください。m(__)m。
強化ヘッドボルト、強化メインキャップボルトどちらも影響します。
コメント(0)エンジンオーバーホール
いつもお世話になっております。畑仲です。
現在なつかしのVG30DETTをお預かりして、エンジンオーバーホールしています。やっとボディに乗せてエンジン掛かったところです(^。^)。
ピストン入荷待ちだったり、加工待ちだったり、長くお預かりしてしまいましたが何とかエンジン始動までこぎつけました。
そして組み立て中のB16Bです。これもなかなか希少になってきました。
純正オーバーサイズピストンを手に入れまして、ダミー付ボーリング&ホーニングで組上げます。ブロックの加工が上がったのでまずはブロック周りから組み立て始めます。(^。^)
純正オーバーサイズピストンは現在メーカーからは出ないのですが、いろいろ探し回って手に入れました。
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タイミングベルト交換
お世話になっております、畑仲です。
先日もお伝えしましたが、先週中頃から今週にかけてメールサーバーの調子が悪かったのですが、どうやら当社のメールサーバーにクラック攻撃が続いていたようです。現在は収まっているとの事ですが、メールを送ったけど返事がないという事がありましたら再送信をしてみて下さい。よろしくお願いします。m(__)m。
さて、表題のタイミングベルト。通常10万kmごとに交換とされています。少し前にエンジン修理でお預かりしましたEJ257エンジンは、10万km手前くらいでタイミングベルトを交換されたそうでした。そして、14万kmくらいでこのように・・・
良く見ると、ベルトテンショナーが壊れて、タイミングベルトを切ってしまったようです。このエンジンはベルトが切れてもバルブがグチャグチャにはならないようですが、少しピストンと当たって曲がっています。
ベルト交換時に、テンショナーベアリングを交換しなかったのですね(^_^;)。ベルトとテンショナーはセットで替えるのが当たり前と思っていました。
EJはタイミングベルト長いので、テンショナーもたくさん有ります。もしかしたらテンションも高いのかもしれませんね。その分テンショナーも負担掛かっています。
必要な事はやらないと後で痛い目にあいます。
コメント(0)JUN FT86オプション誌
お世話になっております、畑仲です。(^。^)
オプション誌の9月号にJUN FT86が載せていただきました。
NAチューンのFT86で、パワーは過給機付の車と比べると寂しいところでは有りますが、こういう方向も有りかなと思っています。
まだ、カムシャフトが出来上がっていないので完成と言うわけではないのですが、オプションさんに声掛けて頂いたので参加しました。
ノーマルがファイナル3.727だったので4.5に変更して行ったのですが、5速8,000rpmで約200km/hそこで6速にシフトアップすると全く加速できないようでした。3.727ファイナルで5速で引っ張った方がスピードは出たようですね。
うちのデモカーは黄色で目立つので、一番非力にも関わらず集合写真は良い場所に割り当ててもらえます。皆さん申し訳ありません。(^_^;)
FT86,BRZの皆さん、ECUいかがですか?
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ライトウェイトスポーツカー?
お世話になっております。畑仲です。
最近往年の名車S30とデモカーFT86を並べる機会がありましたので、比べて見ました。
iPhonなので、広角になっていますからその影響も有るのですが、FT86でかいです(^_^;)。5ナンバーサイズなら、1100kgくらいになるのではないでしょうか?その奥の5ナンバーのアクアと比べてもS30の小さいこと・・・。1t切りますからね。
軽くなれば、燃費も、加速性能も、良くなるし。デメリットは無いと思うのですが。
居住性とか、衝突安全性? 今でも5ナンバーで最新の衝突安全性クリアしている車はたくさんありますもんね。
エンジンダウンサイジングではなくて、ボディのダウンサイジングしたらいいのにと思います。
スポーツカーに限ってですけど。
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ブレーキ交換
いつもお世話になっております。畑仲です。
7/21夜から7/22午前中に掛けて当社メールサーバーの一部がトラブルで、メール受信できていない様でした。メールでお問い合わせいただいた方がいらっしゃいましたら、お手数ですが再度送りなおしていただけるようお願いいたします。
毎日スパムメールが100通近く来るのですが、今朝は全くメールがなかったですw。その後も午前中10時過ぎくらいまでは受信できていなかったようです。
今日はブレーキ交換。
R35用で、RH9の400mmBIGブレーキローターキットとエンドレスのMX72ブレーキパットに交換しました。ブレーキ鳴きと、ローターもそこそこ減っていてどうせ交換なら、少し効きのいいブレーキにしたいと言う事で、選びました (^。^)。
ローターはBIGサイズ以外にも、純正交換用の純正サイズローターもラインナップしています。そちらは純正部品よりリズナーブルでお勧めです。
BrパットはMX72で鳴きも少なく、ダストも少なめ、そしてサーキット走っても問題なしという、ストリートにはピッタリのパットです。
さらに、JZA80の最終型のキャリパーキット取り付け。
前後のブレーキキット一式、ブラックアルマイトでかっこいいです。(^。^)
このお車もピカピカで大事に乗られています。
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Z34エアロパーツ取り付け 2
いつもお世話になっております。畑仲です。
昨日からの続きで、塗装が終わり単体で磨きも掛けて、組み付け中です(^。^)。
フォグランプが4灯付いているので、2灯づつ点灯するようにスイッチつけます。補助灯はいっぺんに点灯していいのは3灯以下なので、車検に通せなくなってしまいます。
なかなか綺麗に仕上がっているようです(^。^)。
他には、ナンバーステー作ったり、スイッチを純正風にコンソールに埋め込んだりと、まだ、やる事があります。
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Z34エアロパーツ取り付け
珍しく連投します(^_^)。さぁ、いつまでネタが続くか?
現在ワークスでは、Z34のエアロパーツを取り付けしています。今回はお客様の希望でアブフラッグ製のFRPバンパーです。お客様も良く分かっていらして、今回の当社への御依頼です。
FRP製なので良く出来ているとは言っても、やはりFRPは固まるときに収縮するので各部に歪みや、取り付け部分の肉厚が厚くなって、きっちり取り付けできない等多少なり出るものなのです。
そこでワークスの職人の出番です。
仮付けしてみて、チリの合わないところを少しづつ修正して、きっちり付くように加工します。その上で表面を仕上げて、下塗りして塗装する事になります。
ここからは、聞いてきたフィクションという事でww。
FRPは製品を型にして簡単にコピー出来てしまうので、ちょっとだけ形を変えた似たような安い部品がたくさんあります(~_~;)。そういう商品は、きちんとしたマスター型を使っていないので、歪が増幅されていきますww。まともに取りつけ出来ませんw。
オリジナルをマスター型から一所懸命作った職人さんは、マスター型から製品抜き用に1次メス型を作って、それに貼り込んで製品を作ります。この時マスター型からちょっとだけ歪みます。何十個か製品を抜くと、型が変形してきますので、またマスター型から1次メス型を作り直します。これでまた良い製品ができます。
一方、他所の製品を元にコピーしちゃった所は・・・・ちょっとだけ歪んだよそ様の製品を加工して、ちょっと形を変えたりしてそれをマスターにします。このときにまた歪んで、そこそこ合わなくなりますww。こんなことの繰り返しです。そして原価が掛かってないので、えらく安く、通販で売っちゃいます。塗装まで受け付けする場合も。これは合わないからあちこち削って、パテつけて、塗装しなおして(^_^;)取付工賃の方が高くなっちゃいます。
最近はそこまで露骨なのは見かけないですけどねw。
チリ合わなくても気にしないし、安い方が良いという方もいらっしゃるでしょうから、そういう方には問題ないですね。
*最近は安いのは海外製も多いですね。台湾とか中国とか。
現在作業中のバンパーはワークス職人のフィッティング技術を駆使してチリ合わせして表面仕上げて、ここまで写真撮れず(~_~;)。そんなに大変ではなかったようで、いつのまに塗装の風景からw。
塗装ブース内。
塗装が終わったら、取り付けや、磨きなど、他に細かい所ではバンパーダクトの網を塗装して、取り付け。網には密着材も使ってパリパリ剥がれないように塗装します。
かっこよくなりそうです。
キチンと付ければ、満足度も高いでしょう(^。^)。
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エンジンオーバーホール
恐ろしくサボってしまいました。畑仲です。
約半年振りですね。半年もブログ更新しないショップに行く気起きないと、お叱りを受けました(>_<)。
全くその通りでございます。(~_~;)
最近お問い合わせが多いのが、エンジンオーバーホール、載せ換えなどです。愛着のある愛車も走行距離が伸びるにつれて色々不具合が出たり、なんだかパワー感なくなってきて・・・・という感じでしょうか。
エンジンオーバーホールって、一言で言いますが、内容にはそれこそピンからキリまで有ります。私が提案するのは走行距離に応じて必要であろう内容で提案させていただいています。しかし、ネットオークション等で妙に安くオーバーホール済みエンジンと言うものを売っています。
一度お客様に頼まれて、オークションの出品者に問い合わせた事があります。オーバーホールの内容はどうなっていますか?という問いに対して、中古エンジンをベースに分解洗浄、組立という事でした。そこでベースエンジンの走行距離は?と、聞くと、不明ですとの答えでした。
そのエンジンは、最新の車種でも20年落ちは間違いない車種でしたので、シリンダーの状態は悪くなかったとして(~_~;)、ピストンリングやメタルなどは交換してないのですか聞くと、はい再使用ですとの答えが返ってきました。
これって、オーバーホールと言えるのでしょうか?分解してガスケットキットを交換しただけ?ですよね(~_~;)。出品者の方は正直に答えてくれたので、悪い人ではないのでしょうが。
走行距離が伸びていれば、ピストンリングも磨り減ってオイル上がり起こしますし、シリンダーも磨り減るので、オーバーサイズピストンでシリンダーを綺麗にボーリングしなおして、正常なクリアランスに戻さなければ、本来の性能は戻りません。それにバルブにもカーボン等噛んでアバタになってしまうので、バルブシートカットやバルブフェースの研磨もしなければ圧縮漏れてしまいます。
もちろんその費用は掛かってしまうのですが、安いとは言っても10万、20万で済む訳ではありませんので、載せ換えてすぐにオイルスモーク出ちゃったり、オイル消費が激しかったりしたら全く無駄になってしまいます。
そんなことを考えさせられる事があります。
写真が無いので、弊社コンプリートエンジンの写真を貼っておきます。きっちり作り込んだコンプリートエンジンです。
海外に出荷した4G63エンジンEvo9用2.2Lです。
ターボキットと一緒に木箱に納めて船で送りました^^。
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