3月 22
EJ20ヘッド加工
「燃焼室加工」のお話しです。
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エンジンの「燃焼室」という言葉は聞いたことがあるとは思いますが、
具体的にイメージするのはちょっと難しいかもしれませんね。
シリンダーヘッドとバルブ、ピストンの上部で囲まれた空間を燃焼室というのですが、
この「燃焼室」は形状がなめらかで、無駄な凹凸が少なく、なおかつ気筒間での容積が揃っていることが大事です。
燃焼室を構成する部品のうち、ピストンとバルブは比較的表面がなめらかで、
部品ごとの形状のばらつきが少ないので特に問題になることも少ないのですが、
困ったのは「ヘッド」です。
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シリンダーヘッドの燃焼室に当たる部分は「鋳物」なので
エンジンによっては表面が荒かったり、
気筒間での形状が違っていて燃焼室の容積にばらつきがあることも。
特に、某社の某エンジンなどは、気筒間の容積差が1ccもあったりします。
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「たった1cc」と思うかもしれませんが、
例えば、2.2L、4気筒ターボエンジンで、圧縮比が8.3だったとします。
このエンジンでヘッドの燃焼室容積が1cc多かったとすると、
圧縮比は8.2になってしまいます。
気筒間でこれだけの圧縮比のばらつきがあるのはちょっと頂けません。
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前置きが長くなりました。
そこで登場するのが「燃焼室加工」です。
以前はリューター片手に手仕上げして、実際に容積を測定しながら調整したものです。
それが、今ではこの通り。
画像はクリックで拡大できます。
これ、マシニング、つまり機械で加工してあります。
表面の仕上げのなめらかさは手仕上げとほとんど変わりませんし、
何より形状、容積の気筒間でのばらつきがありません。
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このヘッド、EJ25に組み合わせるためのEJ207(GDB)なのですが、
燃焼室の形状も、ボアの大きなEJ25に合わせてあります。
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他にもマシニングでの燃焼室加工が可能なエンジンはあります。
詳しくはお問い合わせ下さい。
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・・・・これって、完全にジュンマシンショップのネタですね。
書いたモンがちです。先取りさせて頂きました。
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