2月 11
メタルの摩耗
担当Aです。今日のお題は「メタル」です。
「メタル」とは何でしょうか?
クランクメタル、コンロッドメタルなどと言いますが。
簡単に言うと「軸受け」、つまりベアリングの一種ですね。
「すべり軸受け」といいまして、ボールやローラーを使わない、金属の板っぺらみたいなものです。
クランクベアリング、コンロッドベアリングなどとも呼びますね。
ベアリングというと、ボールの入ったアレが連想されますが、
すべり軸受けも立派なベアリングです。
軸受けと言っても、直接クランクシャフトと接触しているわけではなく、
間の油膜でクランクシャフトを保持しています。
走行距離や高回転、高負荷によってメタルも少しづつ摩耗します。
こんな感じに。
これは、それなりに走行距離が進んだSR20のクランクメタルですが、
メタルの中央付近はあたりが強く、少し摩耗していますね。
コンロッドメタルもそれなりです。
普段は油膜のおかげで直接触れることがないクランクとメタルですが、
何かの原因で油膜が切れてしまうと金属同士が接触して一気に摩耗してしまいます。
もうガリガリです。
クランクシャフトもこの通り。
これぐらいの状態になるとエンジンは異音を発するようになります。
更に症状が進むと最後には世にも恐ろしい結果が待っています。
つづく。
コメント(2)
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2 Responses to “メタルの摩耗”
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担当Aさん。こんばんわ
メタルネタ、経験者からすると心苦しい話ですね。
エンジンブローはトラウマになりますから…
コメントありがとうございます。
スミマセン。思い出させてしまいますね。
こんな事言っても、何の慰めにもならないかもしれませんが、あの時点で修理出来てまだ良かった方だと思います。
メタル焼き付きの最終地点はもっと悲惨ですから。