2月 21
RB26カムとシム調整
こんにちは。担当Aです。
RB26と言えばカム交換。カム交換といえばシム調整。
シム調整っていったい?
という方のために簡単に説明すると、バルブが全閉の時のバルブリフターとカムの間のクリアランス、
すなわちバルブクリアランス(タペットクリアランス)を指定された数値に合わせるための調整のことを
シム調整
と呼んだりします。
これはダイレクトプッシュ式の動弁システムの場合の話で、ロッカーアーム式の場合はちょっと違います。
また、バルブクリアランスの調整にアジャストスクリューを使うタイプの動弁システムの場合はシム調整とは呼びませんね。
規定のクリアランスになるように、バルブの軸とリフターの間に挟まれたシムの厚みを変えて調整するわけですが
これがなかなか手間でして。
この様に、サイズごとに分けられたシムがたくさんありまして(これで全部ではありません)
最適なクリアランスになるまでシムをとっかえひっかえすること24バルブ分。
RB26の場合は「インナーシム」といって、バルブリフターの下にシムがあるので、
シムの入れ替えにはカムシャフトの脱着が必要です。
このバルブクリアランスが適当だと、異音が出たり、パワーが今ひとつだったり、エンジンが不調になったりする訳なので、
時間をかけてしっかりと調整します。
今回使用したカムシャフトは264度9.7mmリフト。
せっかくカムシャフトを交換してもキチンと調整がされていなければ本来の性能が出ません。
ちなみに、最近のエンジンはバルブクリアランスの調整にシムを使用していない物が結構あります。
バルブリフターそのものに厚み違いの種類があって、それを選択してクリアランスを調整します。
シムを使用しないのですが「シム調整」と呼んでしまいます。
今時の電子レンジは「チン」と言わないのに、レンジを使うことを「チンする」と呼ぶのと一緒です。
他にもっと上手い例えは無いのかい、という疑問が残りますが、
今日のところはこの辺でカンベンしてください。
ではまた。
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