Inside JUN Machine shop

‘ハーレー’ カテゴリーのアーカイブ

プラグ穴修理

2010 年 12 月 13 日 月曜日 by 営業B

こんばんは営業Bです

最近妙にこれ多いです

プラグのネジ山修理といえばまずヘリサートが思い浮かびますが、下穴用のタップが立たない状態にまで悪化している時はエンザートと呼ばれている物を使用します。特にハーレー関係はこのあたりの修理をDIYで行なえるキットがあったりする関係で比較的認知度が高いようです。

たーーーーだーーーーーしーーー、、、これも万能ではないようでして、、、、なぜか最近そのエンザートが崩壊していたりとか、プラグ側座面がもげていたりとか、はたまた燃焼室側に正体不明の抜け止め加工がされていたりとか・・・・多いです。ちなみに全部ハーレーです。

結局この辺りは売っている物では対応できず、現物合せで作っていく他手立てがありません。上の画像は完成した状態ですが、これに至るにはかなりの手間がかかっています。また全ての物が修理可能かというと、中には打つ手がないものもあります。

作業を進めながら状態を確認していかざるを得ない加工の典型例です。

外から(燃焼室側からも)見ても絶対に分かってもらえないでしょうけどね(苦笑

あ、ちなみにこの作業を分かりやすさ優先で?「ネジスリーブ」と呼んでいます。

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例の工作ネタですが、ひとつ情報をば。

ネットでは既出ですが指定の充電方法だと電流制限用の抵抗がかなーーり熱くなります。私も一応知ってはいたので10Wのセメント抵抗を使ったのですが、それでも危険なにほいが部屋に充満し表面が薄い肌色になってしまいました。ACアダプタも危険なほどではありませんが結構な発熱をしていました。これから作る方にはちと高価ですが放熱器付きとかパラったりとかで製作することをお勧めします。

鉄に鉄(その4

2010 年 11 月 22 日 月曜日 by 営業B

こんばんは営業Bです。

スリーブを入れるための下穴加工の終ったシリンダーですが、ここまでくるのに、、、

これだけの刃物と

これだけの切り粉が出ます。ちなみに某ライナーを入れる際は各々さらに増えます(汗

ちなみに某工作ネタですが、、、、あのーーー保護回路検出部の配置図多分間違えてるんですけど(汗

コンロッドとF/W干渉

2010 年 11 月 10 日 水曜日 by 営業D

営業Dです。

クリスマスケーキ予約や年賀ハガキ発売の時期ですね~2ヶ月ないです・・・

ハーレーのクランクなのですが、社外コンロッド等でフライホイールと干渉してしまい、まず摺れるというレベルではない物があります。削るしかないのですが、こんな感じのものもあるよ・・・という例です。

四輪ですと、ストロークUPキットなどで、コンロッドとシリンダー下部と当たるという物もありますが。

これは、H断面コンロッドですが、断面の形状が変わった事により、フロント側とリア側のかさなるスペースを広く取っており、幅広になっている様です。

その分フライホイール側の逃げがもともと余裕ないので、擦るというより、当たってしまうという感じです。

上記画像は、削った後の画像です。当たるところ撮影しておけば良かった・・・

ばらばら

2010 年 9 月 18 日 土曜日 by 営業B

こんにちは営業Bです。

久しぶりでしょうか?

エヴォリューション系のフライホイールとの事です。

基本的な部品構成は不変ですが、ウエイトの内側の形状はやはりいろいろあるみたいですねぇ。個人的にはこの辺に萌えます(笑

このあと各部の点検・修正と進んでいくことになります。

鉄に鉄(その3)

2010 年 5 月 25 日 火曜日 by 営業B

こんばんは。

さて、最近2輪関係のネタがない様子なので、こんなものをば

なにやら廃随道な雰囲気ですが、ハーレーのシリンダー内壁です。ちなみに天地逆なのでオイル穴が上にきています。

これにを入れます。

ちなみにこの時にオイル穴をあけないで入れると当然元のシリンダーの穴は塞がれるわけですが、、、

実はストローカーやる時にスマートな手なんですよねぇ~高価ですけど(^^;

巣穴ですね!

2010 年 4 月 19 日 月曜日 by 営業D

営業Dです。雪のふる4月、季節感ないですね。

シリンダーのボーリング後の巣穴です。こればっかりは、素性の問題で、運不運もあるでしょう。

また、大きさや場所により判断は分かれます。こうなった段階では、このシリンダーどうするかは、お客様の判断にゆだねるといった所ですね。

オイル穴や水穴と繋がると、また問題あるのですが。

画像の巣穴は深いので、ワンサイズO/Sピストンに替えても無理そうです。

ハーレーPANヘッド

2010 年 2 月 25 日 木曜日 by 営業D

こんにちは、営業Dです。忙しい日々が続き、へろへろです。

今回は古いバイクですが、ハーレーPANヘッドです。最近この車種の修理加工が増えてまいりました。

ビンテージ物となると、SHOPさんも敬遠したくなるシロモノです。

というのも、やっかいなのが、画像の左側のヘッド燃焼室を見て頂くと、亀裂(クラック)が入っています。

左右は別車両ですが、左がクラック有りでプラグ穴からシートリングに向かって亀裂が走っています。

右は程度のいいヘッドです。(そうそう程度のいい物少ないですね~)

シートリングは打ち替えしてないですね、元々鋳込みシートリングなのです。

次に程度いいヘッドは、シートリング打ち替えしてありますね。鋳込みシートリングの淵が少し残っております。O/Hした上に走行距離も少なかったのでしょうか。今回ブラストかけて綺麗になった状態です。これからガイド入替、シートカットと加工していきます。

PANヘッドですが、クラックは見えない所にも及んでる事があります。たとえば、突き出しオーバーによりシートリング入れ替えなんて場合、

座ぐりいれたリング穴にひょっこり大きな巣穴やヒビが姿を現す事もあり、非常に怖いヘッドであります。叫ぶだけです・・・

バルブガイドの抜き刺しでクラック延びたり、顔出したりというリスクもあります。結構、頭痛いシロモノなのです。

そんなこんなで、「春のPAN祭り」開催中、お皿は用意してないけど。(自分的には松たか子ではなく、斉藤慶子を思い出す)

帰り間際のお仕事

2010 年 2 月 17 日 水曜日 by 営業B

こんばんは営業Bです。

H-D TC系ヘッドのバルブガイド圧入直後です(バルブガイドは鋳鉄の製作品)。撮った時はまだ熱気が残っていてこの時期にはありがたい(笑

出血しているのは浸透液でバルブガイドを入れた後、まだ温かいうちに吹いておきます・・・と書くとあれですが、素手で触ると高確率でヤケドします(汗

そして一晩熟成させた上で翌朝現像液を逆側から吹き、漏れの有無を確認していきます。点検の結果問題がなければシートカットへと進みます。

というわけで、この辺りの作業は朝イチか帰り間際に行なう事が多いです。

ちなみに上記作業はバルブガイド入替を行なう全てのヘッドに対して実施しています。

なおこの作業のみでのご依頼も承っております。下記工賃価格表の下から2番目に記載がありますので、ご参照頂ければと思います。

https://junauto/machineshop/processing/cylinder-head.html

(おまけ&備忘用)

LH0032等価回路のエミッター抵抗値(意味深w

トルクプレート制作

2010 年 2 月 3 日 水曜日 by 営業D

雪の中走ってました営業Dです。今日も帰り雪がちらつきましたが、もう雨に変わりましたね。

今週初めの、雪の降った朝は、下の子が「太陽登ってきちゃったよぅ~、溶けちゃうぅ~、早く学校行かなきゃ!」と雪遊びに心奪われておりました。子供はそうですよね。大人は「あ~雪かきがかったるい、通勤大変!」と思う悲しき実情です。

こんな物作りました。ハーレーPAN用トルクプレート(アッパー)です。

ロア側はSHOVELと共用で使えますが、アッパーは専用品となります。

これはお客様のご依頼で作ったものですが。

市販されていないトルクプレートやダミーヘッド制作等も行っております。

最近PANヘッド修理を多く見るようになってきました、奥深い修理なので、結構修理屋泣かせでもありますね。

すぎえさ~ん

鉄に鉄(その2)

2010 年 2 月 1 日 月曜日 by 営業B

こんばんは、練馬は徐々に白くなっています(笑)営業Bです。

ずいぶん久しぶりになりますが、その2です。

取りあえずスリーブが入っただけ、の状態です。

といっても少々手を進めてますが、ここから元々のシリンダーに合せて切り欠き等を作っていきます。

この辺りは個体差もある様ですので基本的に手作業の現物合せとなります。その後ピストンに合せてボーリング・ホーニングへと進みます。

というわけでお待たせしてしまっている某お客様、もう少しだけお待ち下さいませm(_ _)m