Inside JUN Machine shop

‘加工’ カテゴリーのアーカイブ

鉄に鉄(その2)

2010 年 2 月 1 日 月曜日 by 営業B

こんばんは、練馬は徐々に白くなっています(笑)営業Bです。

ずいぶん久しぶりになりますが、その2です。

取りあえずスリーブが入っただけ、の状態です。

といっても少々手を進めてますが、ここから元々のシリンダーに合せて切り欠き等を作っていきます。

この辺りは個体差もある様ですので基本的に手作業の現物合せとなります。その後ピストンに合せてボーリング・ホーニングへと進みます。

というわけでお待たせしてしまっている某お客様、もう少しだけお待ち下さいませm(_ _)m

VR38(4.0L)ショートブロック

2010 年 1 月 30 日 土曜日 by 営業A

先日のオートサロンでも公開しておりましたが、VR38の4.0Lカスタムキット発売に伴い、シリンダーライナーを組み込み済みのショートブロックも完成しております。

ライナーは長年培われた乾式ライナーとなってり、実績から考えて一番間違い無い方法を選択しました。

価格は定価がまだはっきりしておりませんが、気になる方はお問い合わせ下さい。

コンロッド重量測定

2010 年 1 月 29 日 金曜日 by 営業D

営業Dです。こんにちは、風邪がはやってますが、いかがお過ごしでしょうか?

鼻風邪は治りましたが、まだ少しズルズルです。まだまだ寒いですからねぇ。

オートサロン明けで風邪引いたりインフルエンザにかかったりする方多いそうです。乾燥してましたからね。

画像はたいしたものではないですが、純正コンロッドの重量のお話です。

軽自動車の純正コンロッドです。測定しているコンロッド1本だけ新品です。298gですね。

左側のは元付いていたものですが、3本とも293gです。5g差です。

メーカーでの製産した時期により、多少の重量差があり、これを良しとするかですねぇ。

重量バランス的には統一したいので、このコンロッド少々削って重量合わせするのも良いかと思います。

見た目では、この重量差がわかるほど形に違いはありませんから、思い込みで(純正だから公差はない)重量同じと感じてしまうのが怖いですよね。

シグナスの肉丸さん

2010 年 1 月 28 日 木曜日 by 営業C

年が明けたと思ったら、今週はもう月末ですね。

本当、時間の流れって歳を重ねる度に早くなっている気がする営業Cです。

今回はタイトルにも付けてみました。オーナーのハンドルネーム。

そりゃもう、このブログの登場回数も多い事ですしw

快心の一発です。

ピストンに表面処理が施されています。え??いつもと変わらない??

いえいえ、今回のピストンは何とDLC処理です。無論ピストンピンやピストンリング、シリンダーまでも処理します。

シリンダーはこのピストンを基準にボーリングを行ない、その後DLC処理を行います。

でも何がすごいかって?そりゃ、アルミにDLCをかけてるってトコロです!!

今まででは出来なかったんです。鉄にしか。

それが可能になったんです。でもまだ試験段階ではありますが…。

そして、この処理を行うが為に新品のピストンのスカート部分を鏡面仕上にしています。

そうしないとDLCが載りずらいからです。

新品をペーパーで慣らし、ポリッシング。肉丸さん、お疲れ様でした。

当社の第一号です。でも何度も言います。実験段階です。普通の人にはまだお勧めできません。

って、肉丸さんが普通じゃない人みたいじゃないかっっ…(汗

ベアリング合せ

2010 年 1 月 27 日 水曜日 by 営業B

こんばんは、営業Bです。

組立て式クランクの場合はボールベアリング、一体式のクランクの場合はメタルで受けるのが一般的な構成かと思いますが、旧車の場合はこういった構成もあります。

画像左上のクランクケース中央のレースの内径と、画像下側のケージにいれるロッドローラーの外径とでクリアランスを調整していく作業となります。

ローラーには下の様にオーバー/アンダーがあり、一体型クランクの場合のメタルと同様にサイズでクリアランスを調整していきます。ただし相手が「ころ」なので落としたりとかすると大変です。過去これ1個のために数時間夜の現場の床をのたうち回った経験が(汗

ローラーで調整しきれない場合はレースの交換を行います。またレース側もホーニングでの内径調整も行ない、規定のクリアランス値から外れる場合は交換も行ないます。この場合、車種によってはライン(相手側ケースのベアリング軸との芯)の確認及び修正が必須となります。

こうして二つの作業を平行して実施しつつ、最終的なクリアランス値は測定不可(各個別での測定に基づく計算上のクリアランス値でしか出せません)という、いわゆる現場泣かせなお仕事です。

サブフレーム補強

2010 年 1 月 25 日 月曜日 by 営業D

営業Dです。風邪ひいている方も多いかと思いますが、私もひきました。

微熱37°くらいで、鼻水、咳という簡単なものでしたが、インフルエンザだと38°くらいいくのかな?

まだ、鼻声ですが、だいぶ楽になりました。

今回は、サブフレーム補強ですが、JUNでもFD3S用とS2000用の強化サブフレームは販売しております。

その他の車種も純正ノーマル以上のパフォーマンスを発揮して欲しい場合は、個別に加工は可能です。

どれも同じ構造ではないので、考えるのに一苦労ではありますが。

まずは画像を見て下さい。これはGTR用サスペンションメンバーです。

フロントサスペンションメンバー、リアサスペンションメンバーです。

このごついサブフレームですが、弱い部分もあり、補強するポイントはあります。

アームの取付部の剛性不足、箱形になっていない部分、全体的な斜め方向の変形、デフ装着部の剛性不足など・・・・

熔接部も点付け熔接ですし、単純に四角い構造ですからいろいろあります。

実際サブフレームに装着されるアームの動きを規制してしまう補強(バーの取付)はいけませんし、配管、ホースを邪魔しない様に考えないといけませんし、これに装着されない、マフラー等も考慮にいれないといけないので、車上で考えて、サブフレーム単体にして補強を行うのが鉄則であります。

残ってしまった事例…

2010 年 1 月 23 日 土曜日 by 営業C

空気が乾燥してますねぇ。咽喉が痛くなります。

雨は嫌いですが、乾燥しているのも嫌いです。でもジメジメしているのはもっとイヤな営業Cでございます。

ボーリングを行う場合、通常オーバーサイズのピストンを使用しますが、その際にどのサイズにするかって悩みますよね。

ええ、自分達も悩みます。キズなどがあるともっと悩みますw

だって、キズの深さまでは計れませんから…

非接触の測定器などを使えば計れるのかも知れませんが…通常の測定器では測れません。

しかし、一般的なボアゲージで元々の状態の真円度などは測定ができます。例えば樽型になっているとか、末広がりになっているとかです。

ちなみに、今回の画像はボーリングとホーニングをした後の物です。

丁度真中にキズが残ってしまっています…。タマゴ型にクリアランスの違う部分が出来てしまいました。

もうワンサイズ上げれば傷も消えるのですが、ここの見極めってかなり難しいんですよ。

本当にワンサイズで消えるのか??って。

オーナーからしたら、大きいピストンにはしたいけど、次にオーバーホールをする時にシリンダー交換になってしまう事も避けたい。相反する部分があるのです。

ピストンは必要最小限に大きくしなくてはいけないのです。

でも一度購入して開けてしまったピストンを返品するわけにはいかない…。かな~~~り難しい問題です。

大きければ当社としては安心なんですけど、掘る量が増えれば工賃もかさみます。

こりゃま難しい。

掘らなきゃわからないってところがあるんです。キズの場合って。

出来るだけ大きいピストンにして欲しいんですよね、自分としては…。

中か外か?

2010 年 1 月 22 日 金曜日 by 営業B

こんばんは、営業Bです。

加工ネタではありませんがたまには基本的なところを、というところです。

シム調整式の動弁系にはタペットシムの入る場所によってアウターシム インナーシムと2種類があります。

まずはアウターシム(K6A)

バルブリフターの上にあるのがタペットシムです。

上の数字は気にしないで下さいませ(笑

RB26のバルブリフターです。インナーシムの場合は文字通り「イン」にタペットシムがありますので、バルブリフターは普通の円筒形です。

同じくRB26です。リテーナーの上部にタペットシムが載りますので大きさは自ずと小さくなります。

で、軽自動車用のアウターシムと2.6リッターの直6用のインナーシムを並べると

こうなります。こうみるとやはりエンジンを回して使うならインナーシム式、でしょうか?

ま、でも現在ではシムレスリフターが大勢なわけですから(笑

東京オートサロン2010 ご来場有り難う御座いました!

2010 年 1 月 21 日 木曜日 by 営業A

大盛況で終わった東京オートサロン2010。

 

  

弊社ブースには沢山のお客様に来て頂き、まことに有り難う御座いました。3箇所に点在しての出展で、お客様の中にはあっちこっちに廻ってもらって申し訳ありませんでした。

  

  

RB26、エボⅩ、インプレッサGRB、エムセブンブースのGT-Rとそれぞれにお気遣いして頂き、お声掛けをして頂き、スタッフ一同深く感謝致します。

更には今回出展にあたり、三栄書房様を始め、同ブース内の皆様、関係各所の皆様にも深く感謝致します。

これからも皆様のお力になるべく全力で取り組んでいく所存ですので、これからも宜しくお願い致します。

  

  

【GT-Rカムシャフト補足】

エムセブンブースにはR35GT-Rを展示して、エンジンパーツを一部展示させて頂きました。この白のGT-Rは既に、先日発売した、TYPE-ZEROカムシャフトが組み込まれております。

  

  

ブーストアップでは585psを出していた車両で、600psを越えるのは困難と言われていましたが、このカムシャフトで、いとも簡単に615psまでもっていきました。ざっと30psアップです。

もちろん、カムのみのボルトオンカムとなっており、セッティングも不要としております。

価格も今後のカムシャフトシリーズの価格を睨んだ安価な設定と致しましたので、日産V6カムシャフトを知り尽くした性能を是非!

S13系フロアサイドフレーム

2010 年 1 月 20 日 水曜日 by 営業D

営業Dです。今日は補強ネタですが。

S13系シルビアや180SXで「おや?」と思われた方は多く、何故だろうという疑問があります。

フロアサイドフレーム左側が途中で寸断されているのです。

メインに近いフレームであるのに、何故片側だけ?と思いますが、メーカーでは意図的に設計しているかと思うと不思議です。

S14からは通常の左右同形状ですからね。

今回はそこを繋ぐ物を作りました。

画面奥はフロント側で、中央にあるのがフロアサイドフレームで、場所的に助手席後ろ辺りのフロアでしょうか。

解りやすいようにGOLD塗装されていますが、着脱可能になって装着されております。

ちなみに効果ですが、右への旋回時の安定性が違います・・・

何故こんな左右アンバランスなプラットホームを日産さんは作ったのでしょうか?謎です。

良く質問されますが、私も解りません。