こんばんは、営業Bです。
組立て式クランクの場合はボールベアリング、一体式のクランクの場合はメタルで受けるのが一般的な構成かと思いますが、旧車の場合はこういった構成もあります。
画像左上のクランクケース中央のレースの内径と、画像下側のケージにいれるロッドローラーの外径とでクリアランスを調整していく作業となります。
ローラーには下の様にオーバー/アンダーがあり、一体型クランクの場合のメタルと同様にサイズでクリアランスを調整していきます。ただし相手が「ころ」なので落としたりとかすると大変です。過去これ1個のために数時間夜の現場の床をのたうち回った経験が(汗
ローラーで調整しきれない場合はレースの交換を行います。またレース側もホーニングでの内径調整も行ない、規定のクリアランス値から外れる場合は交換も行ないます。この場合、車種によってはライン(相手側ケースのベアリング軸との芯)の確認及び修正が必須となります。
こうして二つの作業を平行して実施しつつ、最終的なクリアランス値は測定不可(各個別での測定に基づく計算上のクリアランス値でしか出せません)という、いわゆる現場泣かせなお仕事です。