Inside JUN Machine shop

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ライナー(スリーブ)の有効活用!!

2012 年 6 月 22 日 金曜日 by 営業A

最近多いお仕事が、ライナー入れ作業!!

昔はライナーが入っていて当たり前な時もあったりですが、乗用車エンジンの今では、もっぱら鋳込みすら無いシリンダーの方が多くなってきました。

しかし、最近ブロック剛性やシリンダーブロック製廃なんて事もあるので、ある物をいかに生かすかがポイントになってきます。

そんな時に昔から実績のある、ライナー入れて加工する方法です。

JUNといえば、元々「ボーリング屋」さん!!

すべての領域には深い深い技術の蓄積があって、シリンダーのボーリング一つをとってもそりゃ色んなノウハウがあります。そんな中においても、ライナー加工は更に深いです。

もちろん、20年前位のアルミブロックが出てきたときには泣きましたよ~。

一番ポピュラーなのがSR20エンジンのライナー加工!!

これは泣かされました。その分、色んな取り組みをしたので、この辺のアドバンテージはいっぱいあります。

それと、ライナー材!!

遠心鋳造してくれる鋳物工場も少なくなりましたが、それでも頑張ってくれている工場から歩留まりほぼゼロの優良なライナー材を仕入れています。

そんなライナー加工はまだまだ無限の可能性がありますよ~。

特にまだまだ使いたいシリンダーブロックを生かす、更に耐久性も向上させる、有効な手法であることは間違い無いです!!

燃焼室NCフル加工~♪

2009 年 12 月 15 日 火曜日 by 営業A

最近、燃焼室のNC加工に凝り始めました。

 

EPSN0097

 

もちろん今までも出来たのですが、やはり仕上げを行った方が良いとの事で、弊社では仕上げ加工も行う事が多かったのですが、削りたてメニューも取り入れて行く為にって事で、各エンジンの燃焼室を3次元で測定し直しして、せっせとプログラムを作成しています。

ヘッド加工メニューのリフレッシュキットのオプション設定の中に御座いますので、一度は試して頂き、良さを解って欲しいって思います。

 

EPSN0091

 

エンジンにもよりますが、フルサークルでもそのままスキッシュを残しての仕様も様々です。

SR20の2.2Lキット大幅値下げ!!

2009 年 11 月 25 日 水曜日 by 営業A

この度、SR20の2.2Lキットを大幅値下げする事と致しました。

 

SR20-2.2L-PRICE-DOWN
2.2L鍛造クランクと専用のコスワースピストンで、何と「¥250,000-(税別)」で御座います。
当初10セットだったのですが、更に在庫クランクが2本あったので、これも加工して製品にした為、ちょっと増えました。そんな訳で在庫数が無くなり次第終了な商品です。

しかし専用のピストンは補修用として、まだまだありますのでご安心下さい。

このキットはコンロッドをノーマルが使えます。つまりノーマル芯間のものなら、どのメーカーの物でも組み合わせる事が出来ます。

JUNのI断面コンロッド付きなら「¥340,000-(税別)」とこちらも大幅に値下げをさせて頂きました。

更に更に、ライナーキットを組み込んだ新品ブロックを使った、メタル合わせの組み付け済みスペシャルショートブロックなら「¥650,000-(税別)」とこちらもスペシャルプライスです。

この機会に、是非ともご検討頂き、一緒に加工も出して頂けると嬉しいです♪

SR20新品ヘッド!

2009 年 11 月 10 日 火曜日 by 営業B

こんばんは~営業Bでございます。最近何かに憑かれてるのでは?と思うくらい公私ともに不調でつ(涙

さて、今回久しぶりに新品のヘッドをお預かりする事ができましたので、メーカーさんからの納品時に付いている物を忘れないようにしておこうという企画でつ。新品ヘッドを買ってきたら、あれもこれも足りませ~んという悲しい状況を経験してますので。

まずは全体像

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お次はEXHマニ側

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あら、スタッドがいないっす。

続きましてはINTマニ側

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続きましては後ろから

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さらに前から

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最後にカム側から

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動弁系一式はもちろんですが、なぜかオイルチューブ(オイルライン)も付いてきません。。

ひと通りご覧頂くとお分かりかと思いますが、ブラケット類やその取り付けボルト等は付属していません。またVTCソレノイドも付いてこないっす。

移植or新規製作をご検討の方はこのあたりを考慮されるとよろしいのではないかと。。。結構この辺の小物は蓄積するとバカにならない金額になりますので。

あ、あと最後にこれもついてきました(汗

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また何か来ましたらご紹介したいと思います。

シリンダーブロック面研その2

2009 年 8 月 3 日 月曜日 by 営業B

こんばんは~営業Bでございまする。

2ヶ月ほど前にシリンダーブロックの面研をご紹介させて頂きましたが、今回は別バージョンでご紹介致したく。。。

今回のお題はこちら

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SR20のシリンダーブロックです。

フロントカバー(オイルポンプ)とシリンダーブロックの上面にヘッドガスケットが載るタイプの場合、下の画像の様になっている場合が多い様です。上の画像の向かって左手の合せ面をアップで撮り直してみました。

dsc00687

画像手前がフロントカバー側です。

中央部が合せ面ですが、ちょっと段差が付いているのが分かりますでしょうか?

今回は比較的「当たり」なのが残念ですが(汗)、激しく段差になっているものや、逆にフロントカバー側がプラスになっているケースも過去にはありました。

ここは必ずしも面一である必要はありませんが、オイルの滲みの原因だったりしますし、何よりシリンダーブロック面研を行なった場合にはフロントカバー側がプラス段差になる事はよろしくありません。

そして作業後はこちら

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合せ面がアレのためちょっと分かりにくいですね~(汗

従いまして、今回のSR系やL型、2TGなどのシリンダーブロック面研をご注文頂く際はフロントカバーも合せてお預かりさせて頂いている次第でございまする。

SR20のピストン棚落ち

2009 年 7 月 18 日 土曜日 by 営業C

通勤だけで汗ばむ陽気が続く最近、皆様いかがお過ごしでしょうか?

営業Cは毎日汗をかいています。汗臭いのとオヤジ臭いのとのフュージョンです。

イリュージョンなみに融合しています。そんな営業Cです。

今回もホラーな1コマ。いやぁ、エンジンって本当に不思議ですねぇ。一見何の変哲も無いこのSR20ピストン。もちろん、今まで走っていた中古のピストンです。

sr20efbe8befbe9fefbdbdefbe84efbe9de291a0普通ですよね。普通。パッと見た感じは。しかし、ある一部を取り除くと!!

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あららら。完全に取れちゃいました。でもピストンリングは回るんですよね…。

4G63エンジンはこのタイプの棚落ちがよく発生します。SR20でこうなるのは珍しいと言えば珍しいです。ノッキング??いいえ、全くもってしていなく、ピストントップはキレイなものです。圧縮が低くなっていたので原因を探るべくオーバーホールをしたら、こんなピストンが出てきちゃったそうです。リングとピストンの隙間も正常値ですので、純正の強度不足といったところでしょうか。ハイパワーにするにはリスクを削るわけですから、こうなっても仕方の無い事かもしれません。

シリンダーやヘッドに損傷が無かった事だけでも不幸中の幸いです。

こうなったら鍛造ピストンを思い切って入れちゃいましょう!

最後にピストンの欠片達です。

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