往復運動を確実に回転運動へ
往復運動を回転運動に変えるレシプロエンジンでは、その変換ロスを最小限に抑えることで非常に素直な特性を得ることができます。パワーアップしたエンジンは多くの空気と燃料を送り込み、多大な爆発力を得ますが、それを回転運動に変換する際にロスが多ければせっかくのエネルギーも無駄になります。また、変換されずに残されたエネルギーは他の部品への負荷となり、部品の劣化を早めます。これは発生するパワーに比例して如実に顕れることでしょう。
バランス率
ピストンとコンロッドの往復運動により発生する慣性力により、クランクは常に微視的に変形しながら回転をしています。この微視的な変形はジャーナルメタルの偏当たりや振動を発生させ、エンジントラブルの原因となります。
JUNではまず往復慣性力とカウンターウェイトによる遠心力をバランスさせるために、フルカウンターを採用し、徹底した解析と計算によりカウンターウェイトの最も効果的な形状を追求した結果、重量を抑えながらもバランス率の向上を実現しました。
JUNではまず往復慣性力とカウンターウェイトによる遠心力をバランスさせるために、フルカウンターを採用し、徹底した解析と計算によりカウンターウェイトの最も効果的な形状を追求した結果、重量を抑えながらもバランス率の向上を実現しました。
バランス率の高いフルカウンターウェイトであれば変形を抑えることが可能。メタルトラブルを防止、高回転化が可能。
バランス率が低いために往復慣性力に対抗する遠心力が不足して微視的変形を抑えることができずにジャーナルメタルが偏当たりを起こす(フルカウンターであってもバランス率の低いものは同様の現象が起きる)。
高剛性と軽量化
JUNカスタムキットは高剛性と軽量化を両立するために、個々のパーツでも既に一定の評価がある、コスワースピストン、JUNI断面コンロッド、そしてフルカウンターながらも軽量なJUNビレットクランクシャフトを組み合わせました。素材選別から製造手法、熱処理にいたるまで、剛性の確保と軽量化という相反する要求を様々な角度から研究し、そしてカタチにしました。私たちがお届けするこのカスタムキットは、ハイパワーながらも耐久性のある高品質チューニングエンジンを造ることができます。